漢検3級の出題範囲は、小学校で習得するすべての漢字と常用漢字約600字を合わせた合計1,623字で構成されており、そのうち3級の配当漢字は284字に設定されています。
なお、以前は出題対象に含まれていた「岐」の字は、令和2年度の改訂により7級へと移行されました。
試験の設問順に沿って出題テーマや配点、具体的な出題内容と攻略のポイントを詳しく確認していきましょう。
| レベル 対象漢字数 | 中学校卒業程度 1623字 |
| 合格基準 | 満点:200点 合格:70%程度 |
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目次
読み(30問×1点)
読みの問題は、1問1点の全30問で構成されており、短文中の傍線部が引かれた漢字の読みをひらがなで解答する形式です。
出題は基本的に3級配当漢字の「常用漢字表」にある読み方が中心となりますが、熟字訓や当て字、中学校で学習する範囲の読みも数問含まれます。
全30問の内訳は、音読みが20問、訓読み(熟字訓・当て字を含む)が10問となっており、書き取りに次いで配点が高い重要な項目です。解答の際は、「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」といった仮名遣いのルールに十分注意して記述しましょう。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
| 読み11 | 読み12 |
| 読み13 | 読み14 |
頻出度C(合格を確実にする!)
同音・同訓異字(15問×2点)
同音・同訓異字の問題は、1問2点の全15問で構成される配点の高い重要な項目です。出題は漢字検定3級の配当漢字が中心となります。
問題形式は、共通の音訓を持つ3つの短文を一組とし、カタカナ部分に当てはまる漢字一字を5つの選択肢から選ぶ仕組みです。
全5組のうち、4組が音読み、1組が訓読みという内訳になっており、読みの問題と同様に高い得点源となるため、確実な対策が求められます。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
漢字識別(5問×2点)
漢字識別の問題は、1問2点の全5問で構成されています。出題形式は、3つの熟語を一組として、それぞれの空欄に共通して当てはまる漢字一字を選択肢から選び、熟語を完成させるというものです。
内容は3級配当漢字を含む熟語が中心となっています。
選択欄にある漢字は一度しか使えないため、選んだ漢字に印を付けて消していくことで、残りの問題を効率よく進めることができます。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
熟語の構成(10問×2点)
熟語の構成の問題は、1問2点の全10問で構成されており、提示された熟語が5つのパターンのうちどれに該当するかを判別する問題です。出題範囲は3級配当漢字を含む熟語が中心となります。
選択肢となる構成パターンは、同じような意味の漢字を重ねたア(岩石、超越など)、反対または対応の意味を表す字を重ねたイ(高低、哀歓など)、上の字が下の字を修飾しているウ(洋画、愚問など)、下の字が上の字の目的語や補語になっているエ(着席、捕鯨など)、そして上の字が下の字の意味を打ち消しているオ(非常、不審など)の5つです。
正解を導き出すコツとして、ウのパターンは「愚かな問い」のように短文に直して考え、エのパターンは「席に着く」のように下の字に「に」や「を」を付けて上の字へ繋げてみると、構成をスムーズに見極めることができます。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
部首(10問×1点)
部首の問題は、1問1点の全10問で構成されており、提示された漢字の部首を4つの選択肢から選ぶ形式で出題されます。
4級以下の漢字も含め、幅広い範囲から出題されるのが特徴です。
部首の定義は漢和辞典によって異なる場合がありますが、本試験においては『漢検要覧2〜10級対応 改訂版』(公益財団法人 日本漢字能力検定協会発行)に収録されている「部首一覧表と部首別の常用漢字」が基準となります。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
対義語・類義語(10問×2点)
対義語・類義語の問題は、対義語5問、類義語5問の計10問で構成されており、配点は1問2点です。いずれの問題も、対応する熟語のうちの一字がひらがなで選択欄に示されており、そこから適切なものを選んで漢字に直す形式で解答します。
熟語は3級配当漢字を含むものを中心に幅広く出題されます。
選択欄にある漢字は一度しか使用できないため、解き終えた漢字には印を付けておき、効率よく選択肢を絞り込んでいくことがポイントです。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
送りがな(5問×2点)
送りがなの問題は、1問2点の全5問で構成されています。短文中のカタカナ部分を漢字一字と送りがなに直す形式で、4級以下の漢字も含めて幅広く出題されるのが特徴です。
送りがなの付け方は内閣告示の「送り仮名の付け方」という原則に基づいており、3級の試験項目の中でも受検者の平均点が低くなりやすい傾向にあります。
そのため、原則を一つひとつ正確に覚え、確実に対策しておくことが重要です。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
四字熟語(10問×2点)
四字熟語の問題は、1問2点の全10問で構成されており、短文内にある四字熟語のカタカナ部分を二字の漢字に直して解答する形式です。
出題範囲は、3級配当漢字を含むものを中心に幅広く設定されています。
四字熟語を習得する際は、漢字の書き取りだけでなく、その意味もあわせて理解しておくことで、より効率的かつ確実に学習を進めることができます。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
誤字訂正(5問×2点)
誤字訂正の問題は、1問2点の全5問で構成されています。短文の中から誤って使われている漢字を一字見つけ出し、正しい漢字に書き改める形式で解答します。
誤字には音読みが共通するものや、訓読みが共通するものなど様々なパターンがあるため、文脈を注意深く読み取り、不自然な箇所を見落とさないようにすることが正解を導き出すポイントです。
頻出度A(かならず押さえる!)
頻出度B(合否の分かれ目!)
頻出度C(合格を確実にする!)
書き取り(20問×2点)
書き取りの問題は、1問2点の全20問で構成されており、3級の試験項目の中で最も配点の高い非常に重要なパートです。出題形式は短文中のカタカナ部分を漢字に直すもので、3級および4級の漢字を中心に出題されます。
全20問の内訳は、音読みが10問、訓読み(熟字訓・当て字を含む)が10問となっており、偏りのない学習が必要です。
採点時に正確に判別されるよう、解答は楷書ではっきりと丁寧に書くことが合格へのポイントとなります。


